要約
引用文献:Lee, K. W., Kim, Y. J., Lee, H. J., & Lee, C. Y. (2013). Cocoa has more phenolic phytochemicals and a higher antioxidant capacity than teas and red wine. Journal of agricultural and food chemistry, 61(25), 7291-7299.本研究では、赤ワインや紅茶と比較し、カカオにはより多くのフェノール系植物成分が含まれ、より高い抗酸化能を示すことが明らかにされた。
そのため、高カカオチョコレート摂取による血糖値および体重の抑制効果が期待される。
加えて、紅茶も高い抗酸化能を持ち、摂取により肥満・糖尿病リスクの低減に繋がる可能性が示唆される。
詳細内容
この研究では、カカオにはより多くのフェノール系植物成分が含まれ、より高い抗酸化能があることがわかりました。
このフェノール系植物成分は、体内で発生する活性酸素を抑制し、細胞や組織をダメージから守る働きを持っています。
実際、高カカオチョコレートの摂取が血糖値や体重の抑制に効果があるという研究もあります。
ただし、高カカオチョコレートは一般的なチョコレートと比較して苦味が強く、カカオの含有量も高いため、新しい味覚に慣れる必要があるかもしれません。
また、この研究では、紅茶も高い抗酸化能を持っていることがわかりました。
紅茶は、茶葉中に含まれるカテキンという成分が抗酸化作用を持っており、摂取により肥満・糖尿病リスクの低減に繋がる可能性が示唆されています。
さらに、紅茶に含まれるテアニンという成分は、ストレスを緩和する効果があるとされています。
以上から、カカオや紅茶に含まれるフェノール系植物成分やカテキンなどの成分が、体にとって良い影響を与えることがわかりました。
これらの成分を多く含む食品や飲み物を摂取することで、生活習慣病の予防につながるかもしれません。
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