要約
Pythonの柔軟性や高い効率性を生かした日本企業の一例として、サイバーエージェント株式会社が挙げられます。
同社は、Pythonを活用して自社サービスやインフラの開発、運用を行っており、特に、Pythonが得意なエンジニアを積極的に採用しています。
今回は、サイバーエージェント株式会社にて開発された自動化ツールの一例を紹介します。
詳細内容
サイバーエージェント株式会社が開発した自動化ツールの一つが、サーバーの構成管理を自動化するための「Shunyata」というツールです。
このツールは、Pythonで実装されており、大量のサーバー構成の変更・管理が必要な場合に効率的に行うことができます。
Shunyataは、サーバーの設定ファイルやパッケージを元に、サーバーの構築・設定の自動化を行うことができます。
具体的には、以下のような機能があります。
1. サーバーの設定ファイル・パッケージの管理
Shunyataでは、サーバーの設定ファイルやパッケージをCentral Repositoryにアップロードすることで、ファイルやパッケージの管理を行います。
サーバーのインストール・更新時には、このCentral Repositoryから必要なファイル・パッケージをダウンロードし、自動的にインストール・更新するため、手動での管理作業を大幅に削減することができます。
2. サーバー構成の自動設定
Shunyataでは、設定ファイルを元に、サーバーの構成を自動設定することができます。
設定ファイルを書くだけで、ApacheやNGINXなどのWebサーバーや、MySQLやPostgreSQLなどのDBサーバーを構築することができます。
これにより、サーバー構成の変更が必要になった場合でも、手動での設定変更に時間を費やすことがなくなります。
3. サーバーの設定変更履歴の管理
Shunyataでは、サーバーの設定変更履歴を管理することができます。
設定ファイルの変更内容や、パッケージの更新などが管理されており、必要な場合には、履歴から特定の変更内容を取り出すことができます。
また、変更内容を誰が行ったかも記録されるため、管理者が誰にでも変更内容を共有することができます。
Shunyataでは、以上のような機能がありますが、これらの機能を実現するために、「Fabric」というPython用のライブラリを使用しています。
Fabricは、SSHを使ってリモートのサーバーに接続して、コマンドを送信したり、Pythonスクリプトを実行したりすることができるため、Shunyataではサーバーの設定変更などを自動化する場合に利用されています。
具体的には、Shunyataでは、設定ファイルを書いたりパッケージをCentral Repositoryにアップロードしたりする場合には、Fabricを使ってリモートのサーバーにファイルを転送することができます。
また、サーバーの構成を自動設定する場合にも、Fabricを使用してリモートのサーバーに必要なコマンドを送信することができます。
Shunyataは、サーバーの構成管理を自動化することができるツールです。
Pythonを使って実装されているため、高い柔軟性があり、大量のサーバーを管理する場合にも高い効率で作業を行うことができます。
また、Fabricを使ってリモートのサーバーに接続し、コマンドを送信することができるため、あらゆる機能を自動化することができます。
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