要約
Pythonは、多くの企業で幅広く活用されている人気の高いプログラミング言語の1つです。
今回は、Pythonを実際に活用した企業の例を紹介します。
その企業は、スポーツ用品メーカーのナイキ（Nike）です。
ナイキは、Pythonを主力のプログラミング言語とし、データ解析から製品開発まで幅広い分野で活用しています。
では、実際にナイキがPythonをどのように活用しているか、コード付きで紹介していきます。
詳細内容
ナイキがPythonを活用する例として、以下の3つを紹介します。
1. データ解析
ナイキは、消費者の行動や嗜好を分析するためにPythonを使っています。
その中で、Pandasというライブラリを使って、データの取得、整理、統計分析、可視化などを行っています。
以下は、Pandasを使ったデータの整理の例です。
“`python
import pandas as pd# CSVファイルからデータを読み込む
data = pd.read_csv(‘data.csv’)# 不要な列を削除する
data = data.drop([‘id’, ‘name’], axis=1)# 欠損値を補完する
data = data.fillna(data.mean())# データを出力する
print(data.head())
“`このコードでは、`data.csv`というCSVファイルからデータを読み込み、`id`と`name`という列を削除しています。
また、欠損値を平均値で補完しています。
最後に、整理されたデータを出力しています。
2. AI・機械学習
ナイキは、機械学習を利用して、製品の開発やマーケティング戦略の立案に活用しています。
Pythonでは、機械学習のためのライブラリが豊富に存在しており、その中でもTensorFlowというライブラリを使った機械学習が多くの企業で採用されています。
以下は、TensorFlowを使った画像認識の例です。
“`python
import tensorflow as tf# モデルを定義する
model = tf.keras.models.Sequential([
tf.keras.layers.Conv2D(64, (3, 3), activation=’relu’, input_shape=(28, 28, 1)),
tf.keras.layers.MaxPooling2D(2, 2),
tf.keras.layers.Flatten(),
tf.keras.layers.Dense(128, activation=’relu’),
tf.keras.layers.Dense(10, activation=’softmax’)
])# モデルをコンパイルする
model.compile(optimizer=’adam’,
loss=’categorical_crossentropy’,
metrics=[‘accuracy’])# データを読み込む
(x_train, y_train), (x_test, y_test) = tf.keras.datasets.mnist.load_data()
x_train = x_train.reshape(x_train.shape[0], 28, 28, 1)
x_test = x_test.reshape(x_test.shape[0], 28, 28, 1)
y_train = tf.keras.utils.to_categorical(y_train, 10)
y_test = tf.keras.utils.to_categorical(y_test, 10)# モデルを学習する
model.fit(x_train, y_train, epochs=5)# モデルを評価する
test_loss, test_acc = model.evaluate(x_test, y_test)
print(‘Test accuracy:’, test_acc)
“`このコードでは、手書き数字の画像を認識するモデルを定義しています。
モデルの定義では、2つの畳み込み層と2つの全結合層を使っています。
また、学習には、MNISTという手書き数字のデータセットを用いています。
最後に、モデルの評価を行っています。
3. Web開発
ナイキは、製品情報やオンラインストアの開発にもPythonを活用しています。
PythonのフレームワークであるDjangoを使うことで、Webアプリケーションの開発が容易になります。
以下は、Djangoを使ったWebアプリケーションの例です。
“`python
from django.shortcuts import render
from django.http import HttpResponsedef index(request):
return HttpResponse(“Hello, world!”)def about(request):
return HttpResponse(“This is about page.”)
“`このコードでは、デフォルトのページとAboutページを追加した簡単なWebアプリケーションを作成しています。
Djangoでは、URLパターンに対応する関数を作成することで、ページの表示内容を決定することができます。
以上のように、ナイキはPythonをデータ解析、AI・機械学習、Web開発などの分野で活用しています。
Pythonは利用領域が広く、多様なライブラリが用意されているので、様々な用途で採用されており、今後もますます注目されることでしょう。
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